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2009年7月13日 (月)

麻生案「7月14日解散→8月8日投票」VS中川秀直・公明党「会期末解散→8月30日か9月6日投票」熾烈なバトル~読売新聞、日経新聞7月13日朝刊

 東京都議会選挙は7月12日投票、即日開票され、自民・公明の与党の惨敗となった。NHKテレビで開票速報を見続けたが、さすが国民のNHK、すべての投票所で出口調査を実施して、随分早くから出口調査による当落予測を流していた。そtれを見てビックリしたのは民主党がダントツで抜け出ていること。小沢一郎氏の差し金だと思うが、最後の最後で候補者を4人に増やしたり、という努力がピタリと当たり、大勝に結びついた。
 驚いたのが千代田区だった。衆院では1区。与謝野馨氏と海江田万里氏の激突で最近は与謝野氏が連勝している選挙区である。千代田区民に浸透していた自民党の現職候補が3週間前に立候補宣言した26歳の民主党信心に176票差で敗れる大波乱が起きた。9872票対9696票である。
 麻生太郎首相の責任問題が自民党内で持ち上がるのも致し方ない情勢となってきた。
 7月13日朝刊は各紙、1面で麻生太郎首相がどうなるか、見通し記事を出していたが、見事に見方が割れた。読売新聞は<民主圧勝 都議会第1党/首相 週内解散を決意/民主きょうにも不信任案>で次のような記事にまとめ上げていた。
 <東京都議選(定数127)は12日、投開票が行われた。民主党は、前回獲得した35議席を大きく上回る54議席となり初の都議会第1党となった。自民党は過去最低の38議席にとどまる惨敗で「石原都知事与党」でもある自民、公明両党は勝敗ラインとしていた過半数(64議席)を維持できなかった。都議選と国政は直接関係しないと主張してきた麻生首相(自民党総裁)は党内の「麻生降ろし」を封じる狙いから、週内にも衆院を解散する決意を固めた。だが、党内の反発は必至で、攻防が激化しそうだ。>
 という前文だ。そして、
 <麻生首相は12日、東京都議選を踏まえ、衆院を早期に解散する意向を固め、自民党幹部に伝えた。14日にも解散に踏み切る構えだ。静岡県知事選に続き、都議選、奈良市長選も敗れたが、時間を置くと党内の首相退陣論が強まるとみて決断したものだ。党内からは一連の敗北の責任をとって退陣すべきだとの声が噴出しており、政局は一気に緊迫の度を増している。>
 解散は14日にも、という。「にも」が付いているとはいえ、これは読売新聞記者が総統の確度で麻生太郎首相の口から「14日」という日付が出たという情報をキャッチし、薄めて書いているのだろう、と思う。そうでなければ1面トップでここまでは書けない。
 <首相は12日、首相公邸で都議選情勢の報告を受ける一方、自民党の複数の実力者と電話で連絡。衆院解散に向け、理解と協力を求めたと見られる。13日にも公明党の太田代表と党首会談を行いたい考えだ。河村官房長官と自民党の細田幹事長は12日夜、都内のホテルで会談し「都議選に首相の責任はない。解散は首相に一任する」との考えで一致。週内解散の場合、投開票日は8月8日が有力だ。>
 7月14日解散の場合、8月8日投票なのか。暑いだろうなぁ。しかし、逆に言えば公明党との約束を守って衆院解散を都議選と切り離した、とも言えるわけだから、公明党・創価学会にすれば、自民党に協力するしかないだろう。ここで民主党との連立政権を視野に入れて変な行動をしては、学会の信者が怒るだろう、と思う。
 <首相は12日夜、河村長官に電話で「都議選と国政と直接関係はない。責任を全うする。解散に向け、閣内をまとめてほしい」との意向を伝えた。民主党が、臓器移植法改正案の参院本会議採決がある13日に衆院に内閣不信任決議案、参院に首相問責決議案を提出する構えで、衆院本会議が開かれる見通しの14日にもこれらを理由に解散する可能性がある。>
 そういう政治日程なのか。臓器移植法案は一応採決はする。しかし、A案は反対多数で否決される、というところまで持って行って廃案の方が確かに国会の責務を全うしたことにはなると思う。
 <しかし、自民党内では解散は今国会会期末にすべきだとの声が強い。組織を挙げて都議選に臨んだ公明党は衆院の投開票日をできるだけ遅くしたい立場だ。衆院解散には閣僚の署名が必要で、週内の解散には閣僚が署名を拒否する事態も予想され、ハードルは高い。>
 オイオイ、閣僚の署名拒否ですか? 海部政権を思い出すなぁ。小沢一郎自民党幹事長に解散を反対され、解散も出来ずに終わってしまった政権だった。こういう場合に強行突破も出来るのだが、閣僚を罷免して、首相が兼任して解散する方法だ。しかし、これも強い首相でないと実際にはやりにくいだろう、と思う。
 <週内解散を見送れば、投開票日は8月30日か9月6日となる公算が大きい。党執行部の一部も解散先送りを模索している。「麻生降ろし」の加速は必至で、自民党内では臨時の両院議員総会開催を要求し、辞任を促す動きもある。中川秀直・元幹事長は12日、広島県東広島市内で「首相は名誉ある、日本の将来を考えた判断をなさると信じる」と自発的退陣を求めた。>
 中川秀直、竹中平蔵、小泉純一郎氏らは麻生太郎首相を引き摺りおろしたくて仕方ないのだろうなぁ。
 <今後は派閥領袖や首相の後ろ盾とされる森元首相らの対応が焦点となる。伊吹派会長の伊吹文明・元幹事長は12日夜、麻生首相による解散について記者団に「あたりまえだ」と語り、容認する考えを示した。>
 見出しに惑わされずに読むと、相当に客観的に書いていることが分かる。
 つまり、麻生首相は14日の衆院解散を狙っているのだが、自民党内では反対が強く、特に小泉元首相支持勢力は麻生首相の首のすげ替えを行ってからの解散を考えている、ということだ。
 この見方は日経新聞7月13日朝刊1面4段<首相、解散の構え崩さず/自民内は先送り論が大勢>も同じだった。
 日経新聞で目新しいのは、次の点か。
 <公明党の北側一雄幹事長は13日未明の記者会見で首相退陣論について「首相自身が結果をどう受け止めるかだ」と突き放した。解散時期に関しては「立て直しの余裕が必要かもしれない」と先送りを求めた。>
 つまり、都議選で創価学会員が疲弊しているため、公明党としては早期解散ではなく、少しでも遅い衆院解散を望んでいるのだ、というメッセージだ。
 また、
 <自民党の石原伸晃幹事長代理は12日夜のNHK番組で「(解散先送りで)一息つかしてほしい」と述べた。菅義偉選対副委員長は記者団に「投開票日は8月の月遅れ盆以降がいい」と語った。>
 とあり、中川秀直元幹事長の「首相は名誉ある決断をすべきだ」発言と、それに対する首相周辺の反発も書いていた。
 7月13日午前11時の記者会見で河村官房長官は「解散時期は首相が判断する」としか言わなかった。
 今、解散時期を巡って自民党内の権力闘争は熾烈を極めているのだが、麻生降ろしをしている面々は、それでは一体誰を後継に考えているのだろうか?

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